乳頭変形、乳首変形
乳頭が歪な形で変形しているために、人に見せられないと悩んでいる方がいらっしゃいます。乳頭は、歪状、雪だるま状、双頭状、分裂状、分葉上、痕跡状などのいろいろな形に変形します。乳頭の変形があるために、自分は奇形ではないか、どこに行ったら治療してもらえるのかと悩んだりすることがあるようです。
乳頭変形の手術は引き受けてくれるクリニックが少ないために、クリニックを受診したが断られるケースが多いようです。乳頭変形の治療のために、遠方から、仙台中央クリニックに御来院いただくことがあります。
乳頭変形の分類
歪状乳頭
変形乳頭の中で最も多いものが、歪状乳頭です。乳頭の一部が尖ったり、肥大したりして、乳頭が球形または円形を保っていない状態を言います。出産授乳後の乳頭が変形して、歪状乳頭になることもあります。
雪だるま状乳頭
雪だるまのように2段重ねになった乳頭を、雪だるま状乳頭と言います。2段になった乳頭を1段の乳頭に修正する手術を行います。手術後、授乳を希望するか否かにより、手術法が変わってくることがあります。
双頭状乳頭
乳頭が片方の胸に二つある状態を、双頭状乳頭と呼びます。どちらの乳頭が機能しているかを確かめた上で、機能していない乳頭を切除します。
分裂状乳頭
1つの乳頭が2つあるいはそれ以上に分裂したような形になっている状態を、分裂乳頭と言います。分裂している乳頭を集めて、1つに形成する手術を行います。
分葉状乳頭
乳頭の中心は付いているものの、くびれがあり、いくつもの部分に分かれている乳頭を分葉状乳頭と言います。出来るだけ円形の一つの乳頭に形成します。
痕跡状乳頭、無乳頭
乳頭は存在するものの、痕跡状で小さい状態を、痕跡状乳頭と言います。乳頭が存在しない状態を、無乳頭と言います。乳頭を作製する手術を行います。乳頭が作製されても元々乳管が無いことが多く、授乳は不可能です。
出産後女性と未婚女性の変形乳頭の違い
出産後女性の変形乳頭
元々、乳頭の変形が無い場合でも、出産授乳を繰り返すことにより、乳頭の形が変形をきたすことがあります。同年代の未婚の友人と比較して、ショックを受けたり、落ち込んだりすることがあります。元々、乳頭の変形が無く、出産後変形が強くなった場合、もう女性で無くなったかの様な気持ちになることがあり、精神的に追い込まれて、何もやる気がしないという方もいらっしゃいます。
未婚女性の変形乳頭
出産経験が無い場合でも、乳頭が変形することはあります。自分は奇形ではないかと悩み、人に見せられない、彼氏も作れないと思い悩むことがあります。変形乳頭が婚活の障害となっているという事であれば、乳頭変形の修正が適応になります。
変形乳頭の手術
仙台中央クリニックでは、乳頭の変形に対し、乳頭を丸く、円形に近づける手術を行っています。乳頭変形の矯正治療は、定まった手術法はありません。1例1例が乳頭の美容外科の応用問題です。それぞれの症例で手術計画を立てて治療を行う必要があります。比較的短時間の治療で、変形していた乳頭を、円形や球形に近づけることができ、美容的に改善が得られます。
変形乳頭手術のメリットとデメリット
変形乳頭手術のメリット
- 乳頭の変形が無くなるため、バストが劣化したイメージが改善します。
- 美容的に改善するため、コンプレックスが消失します。
- 乳頭の変形が改善することにより、乳房全体が若々しくなります。
- 下着に擦れた場合の痛みが無くなります。
変形乳頭手術の注意事項やデメリット(稀なものを含む)
- 乳頭の形を完全に円形または球形にすることが出来ない場合があります。
- 乳頭及び乳輪に傷跡が残る場合があります。
- 乳頭の変形の程度によっては、授乳が出来なくなることがあります。
- 傷の癒合不全を起こすことがあります。
- 術後、傷が目立つことがあります。
- 細菌感染を合併することがあります。
変形乳頭修正の症例写真
乳頭修正
32歳 未婚女性。右乳頭変形、右歪状乳頭の乳首変形修正手術
症例経過:未婚で出産授乳経験はありませんが、乳頭が不整形で悩んでいた症例です。歪な乳頭を円形にしたいという希望により、仙台中央クリニックを受診していただきました。診察したところ、右の乳頭がやや大きく、内側下方に変形突出していました。乳頭の大きさを小さくして、形を円形に近づけました。ほぼ円形の乳頭になりました。
症例解説:出産授乳を経験すると、乳頭が大きくなり、形が変形することがあります。変形を治したいという希望により多くの方に御来院いただいています。一方、未婚の方でも乳頭が変形し、歪な形をしている方がいらっしゃいます。未婚の女性は、性的経験が多いように見える、遊んでいるように見えるということで、乳頭の変形をとても気にされます。仙台中央クリニックでは変形乳頭の手術により、乳頭をできるだけ円形に近づけ、バスト全体を美しくしています。未婚の方は、手術後、授乳の可能性が高く、授乳機能を温存する方法で行っています。乳管を温存しないと、手術後授乳が出来なくなってしまいますので、ご注意ください。
乳頭整形手術
37歳、既婚、乳頭変形、歪状乳首変形
症例経過:もともとバストが小さく、乳首がやや大きめであった症例です。出産後さらに、乳首の肥大と変形が強くなり、乳首が歪状に変形してつぶれたような形になってしまいました。友達と温泉に行ったりしたいのですが、その時、変形した乳首を見られるのが恥ずかしいので修正を希望して、仙台中央クリニックを来院されました。診察したところ、乳首を正面から見ると角ばり、長方形に変形しており、横から見ると、バストに埋もれたような形でやや上を向いていました。バスト及び乳輪が小さめなのでそれらに合ったやや小さめの乳頭に調整しました。バストの大きさに合った、小さくて半球状の乳頭になりました。下着にすれなくなって痛みが改善しました。
症例解説:出産授乳後、乳頭が伸びたり、変形したりすることがあります。「子供が大きくなって子育てが、落ち着きました。友達と旅行に行ったりしたいので、乳首の変形を何とか修正してほしい。」ということで来院いただくことが増えています。当然のことですが、乳頭の大きさは、バストのボリューム及び乳輪の大きさとバランスを取る必要があります、バランスを取ることにより、バスト全体の釣り合いが取れ、綺麗な美乳になります。変形修正と同時に治療可能ですので相談してください。乳輪乳頭の手術は担当医により技術の差が出やすいのでご注意ください。
変形乳頭修正
23歳、未婚。乳頭変形、双頭状乳首変形
症例経過:未婚で出産経験はありませんが、左の乳頭が変形して、2つあるように見えていたケースです。誰にも相談できず、どこに行ったら手術してもらえるかも分かりませんでした。途方に暮れていましたが、仙台中央クリニックのHPを見て、このクリニックだったら何とかしてくれるだろうと、考えて受診していただきました。診察したところ、左の乳頭が双頭状変形を起こしていて、乳首が2つあるように見えました。修正可能と判断して手術をお引き受けしました。変形した乳頭で、機能していないと考えられる方を切除し、乳頭を整形し縮小しました。傷はできるだけ目立たないように乳頭の基部に寄せました。変形した乳頭が自然な状態に近づきました。悩まないでもっと早く受診していればよかったと喜んでいただきました。
症例解説:乳頭が変形して「とても人に見せられないので何とかしてください。」と訴え、御来院いただくことも多数あります。特に双頭状に変形している場合、乳頭が2つあり、奇形のように見えるために、「自分は異常でないか。」と、非常に心配して来院される方もいらっしゃいます。共通して、「何処に行けばいいのかわからなかった。」と言われます。変形した乳頭を手術しているクリニックは限られているので、「特に手術の必要はありません。」とか「こちらではやっていません。」とか言われ、断られることもあります。変形乳頭の手術は、決まったやり方は無く、乳頭の美容整形の技術を利用した応用問題になります。難易度が高い手術になり、美容外科医の腕の見せ所となります。
変形乳頭整形手術
33歳、未婚。乳頭変形、分葉状乳首変形
症例経過:未婚で出産授乳の経験はない方の乳頭変形の症例です。元々乳首の形がおかしく、とても人に見せられない状態でした。インターネットで検索し、県外から仙台中央クリニックを受診していただきました。診察したところ、左右の乳首が分葉状に変形して、乳首がいくつにも分かれて、一見しただけでは、どれが本来の乳首なのか区物し難い状態になっていました。変形した乳頭を部分切除し、形を調整して円形の乳首に近づけました。治るかどうか心配されていらっしゃいましたが、手術が終わってみると、綺麗な形になったため、安心されました。
症例解説:変形した乳頭を整形しているクリニックは少なく、苦労して探される方が多いようです。乳頭変形の方は、「自分は奇形ではないか。」と、思い、心配される方がいらっしゃいます。県外など遠方からも受診していただいています。仙台中央クリニックでは、乳頭変形の修正手術を、出来るだけお引き受けしています。他のクリニックで断られた場合でも諦めずご相談ください。未婚の場合は、手術後の出産を考慮し、授乳が出来るように乳管損傷を避けるよう手術を行う必要があります。乳頭の変形が強い場合は、術前の手術計画が重要になります。
乳頭修正
33歳、未婚。乳頭変形、雪だるま状乳頭の乳首変形修正手術
症例経過:未婚で妊娠出産経験はありませんが、乳頭が雪だるま状に2段に変形して悩んでいたケースです。性的経験が多いと思われるのがイヤで、変形乳頭の修正を希望して仙台中央クリニックを受診していただきました。診察したところ、乳頭が長くなり、中央にくびれができたために、乳首が雪だるま状に2段になっているように見えました。乳頭の変形を修正し、通常の半球状の乳頭に作り変えました。
症例解説:出産授乳後は乳頭が肥大したり、変形したりすることが多々あります。未婚未出産の方でも乳頭が変形することがあり、受診していただいています。乳頭が変形していると、性的経験が多いと思われるのが嫌だと言われる方が多いようです。変形乳頭修正の目的は、美容的意味が中心で、乳頭や乳房を美しく見せることに主眼が置かれています。術後傷が目立たないように気を付けることが重要になります。変形乳頭の修正手術は、難易度が高いために引き受けてくれるクリニックが少数ですが、修正不可能というわけではありません。
変形乳頭のQ&A
未婚で、出産授乳経験はありませんが、乳首が円形ではなく歪で変形しています。人に見せられないので円形にしてほしいと希望しています。そのような手術は可能でしょうか。
乳首が歪な形を呈し、球形または円筒状でない場合を、変形乳頭と言います。普通の乳頭縮小手術と比較して、乳頭変形手術の難易度は高くなります。仙台中央クリニックでは、変形乳頭の治療を、できるだけお引き受けしています。乳頭の形により手術方法が異なります。乳頭変形手術が可能か否かは、一度診察させていただいてから判断することになります。乳頭の変形が目立たないように乳頭の縮小をして、乳首を円形に近づけています。
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