小陰唇の出来物
小陰唇に出来物が出来て心配されている方からご連絡をいただいています。普段人目にさらす場所でないために、痛みが無い場合は、少しずつ大きくなってきて、ある日突然発見されることがあります。お年寄りの場合は、かなり大きくなってから発見されることもあります。「小陰唇に出来物が出来ましたが、どこに行けはいいですか。」、「切除した方がいいですか。」、「悪いものじゃないかと心配です。」などの御相談をいただきますが、出来物と言っても色々な種類があり、それにより治療法が異なります。診察させていただいた上でのご回答となります。
小陰唇のイボ
小陰唇に出来るイボで代表的なものは、尖圭コンジローマがあります。尖圭コンジローマとはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされるイボのことで、性的行為が盛んな若い世代に多くみられる性感染症です。20歳から24歳の若い方に発症することが多いという特徴がありますが、中高年でも発症しないという訳ではありません。小陰唇、大陰唇や肛門付近に多発性に発症します。人にうつりますので、早めの治療が必要になります。
小陰唇の腫瘍
小陰唇に出来る腫瘍は良性で特に処置の必要が無いものから、悪性で大きくなって生命を脅かすものもあります。外陰癌などの様に悪性度が高いものもありますので注意する必要があります。一般的に、辺縁が丸く滑らかである場合は、良性のことが多く、不整形でいびつな形をしている場合は悪性が多いと考えられています。しかし肉眼的所見のみでは、良性か悪性かを確定することは不可能で、診断確定のためには病理学的診断が不可欠です。仙台中央クリニックでは、治療方針を立てる上で、病理学的検索をお勧めしています。
小陰唇の出来物イボ除去の適応
- 小陰唇に出来物イボがあり、痛みや痒みを伴う。
- 小陰唇に出来物イボがあって、美容的に見栄えが悪い。
- 小陰唇の出来物イボから出血がある。
- 小陰唇の出来物イボにより、小陰唇が変形して見える。
- 小陰唇の出来物イボが徐々に大きくなってきた。
小陰唇の出来物イボ除去のメリット
- 出来物の医学的診断が付くので治療方針が決定します。
- 悪いものだったらどうしよう、という心配が無くなります。
- 美容的な醜形が改善します。
- 小陰唇の形状が普通になり、恥ずかしさがなくなります。
小陰唇の出来物イボ除去のデメリットや注意事項(稀なものを含む)
- 切除した出来物が癌のような悪性所見を示す場合は、追加治療が必要になります。
- 細菌感染を合併することがあります。
- 出血が止まり難いことがあります。
- 稀に、小陰唇の大きさに左右差を生じることがありあります。
- 稀に、傷が目立つ場合があります。
- 稀に、性感が鈍くなることがあります。
小陰唇の出来物・イボ ビフォーアフター症例
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