おへそをきれいに見せたいという方が増えています。水着になったときだけでなく、日常生活の中でもおへそが見える服を着る機会も増えているからでしょうか。熟年の方ですと友達と温泉に行きたいので治したいという方もおられます。
おへその形としては、縦長で深いおへそが好まれます。飛び出している出べそは嫌われるようです。
「出べそ」の治療は、飛び出したへその表面をカットして形よく縫合するというもので、15~30分程度で終了します。「出べそ」の修正で御来院いただく方の少数ですが、潜在的に「臍ヘルニア」という病気を合併していることがあり、経験豊富な医師の元で治療を受けられることをお勧めします。
臍輪が開いていて、内臓の一部が腹膜や皮膚に包まれた状態で飛び出しているタイプです。このタイプは幼児に多い特徴があります。カーゼや綿球で圧迫する保存的療法で改善する場合があり、手術適応にならないことがあります。
臍輪が閉じていて、皮膚だけまたは皮膚及びその下の瘢痕組織が飛び出しているタイプです。このタイプの出べそは大人に多いことが知られています。このタイプは圧迫療法で改善することはほとんどありません。手術療法が必要です。
23歳 女性。出べそ修正、臍形成術
小さいころから出べそで悩んでいた症例です。なんといっても水着が着られないので、思い切って手術を決意したとのことです。診察したところ、臍の内窩から皮膚と瘢痕組織が脱出していました。臍輪は閉じていると考えられました。ご本人から細く縦長のへそをリクエストされ、縦長で深い臍窩の形成を行いました。希望通りに臍の形になり喜んでいただきました。これで友達と温泉などもいけるでしょうし、水着にもチャレンジ出来るはずです。
クリニックより:臍の手術は、経験と技術が要求されます。美容外科手術の中で最も応用問題的要素が強い手術の一つです。臍の手術をやっていないクリニックも多いようで、「やっと引き受けてもらえる先生にめぐり合えた。」と言われる患者さんもおられます。当院では、話を詳しく伺って、形や大きさのリクエストに応えられるよう努めております。
19歳、男性。出べそ修正、臍形成術
へその形が人と違うので悩んでいた症例です。クラブ活動でシャワーを浴びたりするときや、海水パンツをはいた時に目立つので、治したかったということですが、どこに行けば治してくれるのか分からず、すっとクリニックを探していて、今回インターネットで、当院の症例写真をみて、治るかもしれないと思い御来院いただきました。診察したところ、へその中央部はへこんでいて周りの皮膚が長くなり、リング状に飛び出していました。普通の「出べそ」とは少し異なったタイプでした。周囲の皮膚を切除することにより、深い臍窩が作製可能と考えられ、手術をお受けしました。手術後も順調で傷も落ち着き希望していた臍になり喜んでいただけました。これで堂々とへそを出せるようになり悩む必要はありません。
クリニックより:広い意味での出べそ(臍突出症)の患者さんです。出べそは一人一人の形がすべて違うので、美容外科的には応用問題的な意味合いが強く、ある程度修練を積んだ医師でないと難しいと思います。家の近くのクリニックの先生に断られたり、「さほど出ていないので様子を見たらどうですか。」と言われたりして、遠く県外から新幹線等で御来院いただく場合もあります。当院ではこのような臍形成手術にも積極的に取り組んでいます。
50歳、女性。出べそ修正、臍形成手術
若いころから出べそに対してコンプレックスを持っていた症例です。へそ全体が大きく、臍窩の中央部分の皮膚が飛び出していたので、人に見せられなかったということです。子育ても一段落して、友達に温泉旅行に誘われるようになったので参加したいと思うようになり、小さくて深い臍に修正を希望して来院いただきました。診察したところ、臍窩は浅く広がっていて、中央部の皮膚が臍窩より飛び出していました。小さくて深い臍窩の形成を目指して手術を行い、希望通りの臍を作ることができました。これからは旅行や水着にもチャレンジしていただきたいと思います。
クリニックより:出べそで、海やプールに行ったとき、温泉に行ったときに恥ずかしいということで、出べその修正を希望される方に御来院いただいています。出べその形成手術は、症例数も少なく、手術は難しいので、経験の多い先生でないと対応するのが難しいかもしれません。実際に手術項目から除外していたり、修正が簡単な症例のみを選んで手術していたりするクリニックもあるようです。何軒か回ったが断られたという方も受診していただいています。出べその形成術はトラブル回避のために経験豊富な美容外科に御相談下さい。