乳首が大きいために乳頭縮小手術を希望しているものの、手術後、授乳が出来なくなってしまうのではないかと心配して、手術に踏み切れないでいる方は多いようです。実際、乳頭縮小には、乳管損傷を起こしてしまう方法と、乳管に傷をつけない乳管温存法の2種類があります。乳頭縮小後、授乳を希望されるのであれば、乳管温存法で行えばいいだけの話なのですが、乳管損傷を起こしてしまう方法が、一般的に良く知られているために、誤解を生じるのだと思います。仙台中央クリニックでは、乳頭縮小後の授乳を正確に理解してもらうために、質問を受け付けております。
乳頭縮小手術には、乳頭縮小後授乳できなくなる方法と授乳できる方法の2つがあります。授乳できなくなる方法の方が、技術的に簡単で、授乳できる方法のほうが、難易度が高い治療法になります。未婚ということで、これから出産授乳を行う可能性が高いということであれば、乳頭縮小手術後も授乳可能な方法で手術を行うことがお勧めです。御相談者の方が、たまたま見た乳頭縮小手術の記述が、授乳できなくなる方法の記述であったかもしれませんが、授乳可能な方法で乳頭縮小の手術が可能なクリニックを探せば良いというだけのことだと考えられます。お近くで、授乳可能な乳頭縮小手術を行っているクリニックを探してください。もちろん仙台中央クリニックでは、将来授乳可能な乳頭縮小手術を行うことが可能です。もしよろしければご相談ください。
41歳、既婚女性。乳頭左右差修正、乳頭縮小
症例経過:出産授乳後、右の乳首が大きくなり、形が変形したということで、仙台中央クリニックに受診していただいた症例です。診察したところ、右の乳頭が左に比べて大きく、形が歪で、やや垂れていました。とても気になり温泉等に行けないとのことで、左右の乳首の大きさや形を揃える乳頭左右差修正、乳頭縮小を行いました。また今後、出産授乳の可能性が無いわけではないということから、授乳機能を温存しました。左右の乳頭バランスを調整し、乳頭の大きさや形が揃いました。
症例解説:乳頭縮小では、術後も授乳出来る乳管温存手術と、術後は授乳できなくなる乳管非温存手術があります。難易度としては、乳管温存型手術が難しい手術になりますが、未婚の場合や既婚の方で今後挙児希望のある場合は、授乳が可能な乳管温存手術をお勧めしています。クリニックによっては、乳管非温存手術のみ可能で、乳管温存手術を行っていない施設もあるようです。乳頭縮小後、授乳を希望している場合は、必ず乳管温存手術であることを確認した上で、治療を受けてください。乳管が損傷されると乳汁が出なくなりますので御注意ください。