49歳、女性。二重埋没法後の頭痛や眼痛
症例経過:25年前と10年前に大手美容外科で二重埋没法を行い、気に入っていて特に問題はありませんでした。しかしラインが狭くなってきたので、1年前に地方の美容外科で3回目の埋没法を行ってから、頭痛がひどくなったという症例です。頭痛や目の奥の痛みがひどいために、埋没法の糸を取りましたが、症状は改善せず、インターネットで検索して、頭痛や眼痛の治療を手掛けている仙台中央クリニックを受診していただきました。診察したところ、目が開き難くなっており、医原性眼瞼下垂の状態であると考えられました。頭痛や眼痛が継続しているのは、糸を取った後でも癒着が解除されていないためと思われました。そのため今まで行った埋没法の糸を全部取って、不要な癒着を全て剥がす必要があると考え、即日修正手術を行いました。やり直し手術直後から、目が楽に開くようになり、筋肉の緊張が取れました。頭痛や眼痛が劇的に改善しました。
症例解説:埋没法は簡単な手術であり、多くの場合、安全で安定した効果が得られます。しかし、時にトラブルが起こる場合があるため注意が必要です。二重埋没法の術後のトラブルとして、頭痛や眼痛、目の奥の痛みが起こるケースが増えています。強引なライン設定により目が開き難くなってしまうからと考えられています。埋没法の糸を取るだけで症状が改善する場合もありますが、何度も埋没法を繰り返した場合や、強く癒着している場合は、埋没法の糸を取った後でも、頭痛、眼痛、目の違和感、引き攣れ感が続くことがあります。そのようなケースでは、切開して不要な癒着をすべて剥がす必要があります。本症例の術直後写真を見ていただくと、手術直後から目が楽に開くようになっていることがお分かりいただけると思います。この手術は、手術中に癒着が解除され、目が楽に開くようになったか否かを確認する必要があるために、腫れずに切開法を行う技術が必要になります。難易度が非常に高い手術です。埋没法後の頭痛治療は左右差を認めるリスクが有ります。
26歳、男性。埋没法後の頭痛や眼痛
症例経過:1年6か月前に二重埋没法を行った症例です。最初は気に入っており、特に症状はありませんでしたが、埋没法手術後1年くらい経過してから、頭痛と眼痛、目の違和感が出現した為、心配になって、仙台中央クリニックに御相談いただきました。診察したところ、目の上が窪み、努力して開眼している状態で、二重のラインは崩れていました。埋没法手術から1年6か月経過していることと、埋没法後暫くしてから、頭痛や眼痛が出現してきたことを考え合わせると、埋没の糸を抜糸しても症状は改善しないと考え、切開法により癒着を解除して、開眼状態を調整することが妥当と考えられました。手術中、癒着を解除した直後から、目が楽に開くようになり、頭痛や眼痛が劇的に改善しました。目の開き方を調整して美容的にパッチリ目を作りました。
症例解説:埋没法後頭痛を呈した症例を提示しました。手術中から、症状は改善したため、今回の再手術は上手くいったと考えられました。手術直後の写真をご覧いただくと、直後から目が楽に開くようになり、目の上のくぼみが改善していることが分かります。術後7日目では、腫れもなくなり、完成型に近づいています。前回の手術の癒着が解除されたか否かを知る必要があるために、この手術は、ほとんど腫れないで手術を行う技術を要します。難易度が非常に高い手術です。埋没法後の頭痛治療は細菌感染を認めるリスクが有ります。