切開法後、腫れが強く長引いて、仕事に行けない、学校に行けないなどトラブルになることがあります。様子を見ていて腫れが収まる場合は問題ありません。しかし切開法後の腫れのうち、無理な二重形成をしていると、腫れが収まらず固定してしまうために再手術が必要になることがあります。仙台中央クリニックでは、切開法後の腫れを正確に理解してもらうために、質問を受け付けています。切開法後の腫れについてよくある質問は、サイト上に掲載しました。
切開法で腫れが長引くケースが有ることはよく知られていますが、2か月過ぎますと大まかな腫れはほとんど引いているのが普通です。2か月過ぎでまだ外に出られないくらいの腫れがある場合は、手術が上手くいっていない可能性を考慮する必要があります。無理なライン設定や、強引な二重手術が行われていると腫れが長引く傾向があります。そのような場合は、期間が経過しても改善が認められないためにやり直しが必要になります。やり直しを希望されるのであれば、時間の経過と共に再手術の難易度が高くなる場合がありますので、他の先生に意見を聞いてみるのが良いでしょう。
切開法の場合、腫れが長引くことがあります。しかし大きく腫れる場合は、切開法の方法や切開法に対する技術的な問題が関与していることを知る必要があります。切開法に手慣れた先生は、手術が素早く、さほど腫れることはありません。切開法だと必ず腫れるというわけではなく、あくまでも技術の問題ということになります。また切開法で大きな腫れが問題になるのは、強引なライン設定、無理な二重形成によるところが多いと考えられます。腫れを極少に抑えたいということであれば、経験豊富な先生に、その方に合った無理のないライン設定をしてもらえば、さほど腫れることはありません。
22歳 女性。幅広二重を狭くする手術、二重全切開法の他院修正手術、目頭切開
症例経過:4か月前に大手美容外科で二重全切開法の手術を行った症例です。長期に腫れが続き、目が開きづらく、自分が希望していた眼ではないために、仙台中央クリニックに御相談いただきました。手術してもらったクリニックにも相談しましたが、もう少し様子を見るように言われ、このまま様子を見ていても治らないだろうと思い、前医のことは諦めたようです。診察したところ、手術後4カ月経過していましたが、上まぶたが腫れており、二重ラインが不自然に幅広で、目が開き難くなり、眠そうな目になっていました。不自然な幅広のラインを狭くして、自然な形のパッチリ平行型にしてほしいと希望されました。難易度の高い手術と考えられましたが、修正可能と判断し、やり直し手術をお引き受けしました。手術中は何度も開閉眼を繰り返し、目の開き具合や左右差を調整しました。手術中から開眼しやすくなり、目がパッチリ開くようになりました、不自然な幅広二重を、幅の狭い自然な目に修正することができました。腫れは急速に引いて、早期に完成状態になりました。
症例解説:二重全切開法で幅広の二重を作製した場合、ライン幅が限界を超えていると、長期に腫れが継続することがあります。二重整形したことがバレバレで、不自然な二重になるため、ライン幅を狭くしてほしい、自然な目にしてほしい、腫れを早く引かせたいと再手術を希望され、御来院いただいています。長期に経過を見ていて、改善が見込める場合もありますが、その多くで再手術が必要になります。狭いラインに修正することが出来れば、腫れは比較的早期に引きますので、長期に引きこもる必要はありません。しかし狭い自然なラインに戻す手術は非常に難易度が高い手術になり、他院修正手術を多く手掛ける医師でも、やりたくないというのが本音です。トラブルにならないために、幅広のラインを希望して手術をされる際には手術計画を綿密に立てて、手術に臨まれるのが良いでしょう。