生活習慣の乱れが健康に悪いのと同じように、頭皮や髪へ悪影響を及ぼします。毛髪の成長を改善させるためには、規則正しい生活習慣が大事です。健康で強い髪の毛を育てるためには、頭皮環境を良好に保つことが欠かせません。頭皮環境を悪化させる原因を知り、生活習慣による薄毛の原因に対し対策を講じることが重要です。
薄毛には栄養バランスが重要です。バランスの取れた食事が頭皮や毛髪を健康に保ちますが、脂質が多く含まれている食物は、皮脂腺が発達し皮脂の過剰分泌を促す恐れがあります。過剰な皮脂は毛穴を塞いで、髪の成長に影響を及ぼす要因を作り出しますので、摂取量が多い方は見直してください。
運動不足は、血行不良や身体の代謝を低下させます。髪に十分な栄養素が届き難くなり、髪の成長を妨げる要因になります。適度な運動を取り入れることで血行不良は改善され、代謝機能が上がり、栄養素が頭皮に届きやすくなります。特に有酸素運動は毛細血管を増やし血液循環が良くなり新陳代謝が活発になります。髪まで栄養が行き渡り、頭皮環境と髪の成長が正常化して、毛髪の環境が整います。
ダイエットで食事制限などをしている場合には注意が必要です。ダイエットは、やりすぎると健康を損ねるだけでなく、薄毛の原因になります。偏った食生活は、摂取できるエネルギーや栄養素も減ってしまい頭皮や髪にも栄養が行き渡らなくなり、毛髪の成長にも悪影響を与えます。過度なダイエットではなく、健康的に痩身を図る必要があります。
睡眠の質が薄毛に関与することがあります。睡眠は身体を休め、毛髪の成長や頭皮の回復を促します。睡眠不足が続くと血流が悪化し、髪への栄養供給が減少します。また就寝時間が遅く、睡眠時間が短い不規則な生活では成長ホルモンの分泌量が減少し、髪の毛の成長に悪影響をきたします。十分な睡眠を取ることが、髪の毛にとって重要です。
29歳、男性。20歳代の男性薄毛、薄毛治療
症例経過:遺伝的素因があり10歳代から髪の毛のボリュームが無くなったことに気づいていた症例です。20歳代前半から、朝起きた時の枕や、風呂上がりのタオルに抜け毛が付き、頭皮の隙間が目立つようになって、薄毛が進行していきました。生活が不規則で、お酒を飲む機会も多く、睡眠不足が続き、整髪料のついた髪のまま、洗髪せずに寝てしまうこともあったようです。薄毛や抜け毛の対策に取り組みたいと、仙台中央クリニックに御相談いただきました。前頭部のM字と頭頂部の薄毛があり、男性型脱毛AGAと考えられ、ハーグ療法を開始しました。抜け毛が減り、髪の毛は太くなり張りが出て、薄毛はほとんど目立たなくなりなりました。
症例解説:20歳代の若年層で薄毛が発症することが増えてきています。薄毛の原因は主に遺伝や男性ホルモンです。20歳代に発症する薄毛は、進行が速いことが多く、放置すると重症の薄毛に繋がります。ハーグ療法では月に1度、頭皮に毛髪を再生する薬液を注射することにより、薄毛の改善を促します。早期に薄毛治療に取り組むことにより、薄毛を改善させることが可能になりました。発毛率が高く、効果に驚かれています。痛みを感じるリスクがあります。