ブラシで叩き、頭皮を刺激すると、血行が良くなって育毛効果があると信じ、実行している方がいらっしゃいます。頭皮マッサージは、硬くなった頭皮の血流改善に効果がありますが、ブラシで叩き続けることは、頭皮を傷つけてしまう可能性があります。頭皮にダメージを与えるので、ブラシなどで叩き続けることは注意が必要です。

健康な頭皮は白く柔らかいのですが、薄毛が進行した頭皮は赤茶色で、硬みがあり、突っ張っています。頭皮が硬くなると血行不良によって毛根まで栄養が行き渡らなくなり、必要な栄養素が届かず、髪は成長しにくくなります。ブラシで強い刺激を与えると、頭皮は更に硬くなって血行がますます悪くなり、抜け毛や薄毛を加速してしまいます。

ブラシで頭皮を強く叩くと、頭部の毛細血管が傷ついて頭皮の表面が炎症を起こすリスクがあります。頭皮が赤くなるほどの刺激はやめましょう。炎症が広がると、頭皮環境の悪化により抜け毛が増え、毛が育ち難くなり、薄毛が進行することがあります。

頭皮をブラシで多く叩けば叩くほど、頭皮の血流が改善し、発毛が促進されるような気がして、何度も何度も叩く方がいますが、これはお勧めできません。正しい方法や力加減で行う頭皮のマッサージであれば、問題はないのですが、過剰な刺激は、効果がないだけでなく、頭皮や毛根を傷めてしまいます。

頭皮マッサージで血行が良くなると、髪に栄養が行き渡ることは分かっていますが、ブラシで頭皮をたたく方法はお勧めしておりません。間違った方法で行うと、却って発毛を阻害してしまう怖れがあります。ブラシでたたくより、指で優しくマッサージする方が効果的です。

35歳、男性。前髪の薄毛、ハーグ療法
症例経過:20代から前髪の薄毛が進行した症例です。30代になり、明らかに抜け毛が増え、ヘアスタイルの工夫をしても、前髪の薄毛が目立つために、仙台中央クリニックに御相談頂きました。額の生え際が後退してM字に深く剃り込みが入っている男性薄毛の状態でした。前髪の増毛に有効なハーグ療法を行い、薄毛領域が縮小しました。
症例解説:前髪が少なくなり、おでこが広くなった、と感じている方は注意が必要です。前髪の薄毛や禿げは男性薄毛、AGAの症状です。前髪の薄毛を放置していると、生え際はどんどん後退していきます。おでこの薄毛に対してハーグ療法は有効で、毛髪の成長を回復させ、発毛を促します。治療により、前髪の増毛が可能です。注射する際に痛みのリスクがあります。