薄毛医療を行っても、発毛が認められない、治療効果が少ない、満足度が低いという場合は、治療法を変更する必要があります。近年、毛髪再生医学の進歩により、医学的に根拠のある薄毛治療が開発されています。その方に合った薄毛治療を行うことにより、発毛効果は大幅に改善しています。効果のない薄毛治療を長期に続けていると、効果がないばかりか、薄毛を進行させてしまうことが有るので注意が必要です。

ネット検索により情報を収集して自己流で薄毛治療を行っている方がいらっしゃいます。シャンプーや発毛剤などを個人輸入で購入し使い続けていても効果がない場合には、注意が必要です。自己流の薄毛治療では、治療効果が十分でなく、却って薄毛を悪化させることも多いためにお勧めはできません。
これまでの薄毛治療は、シャンプーにより頭皮の環境を清潔にする、マッサージにより血流の循環を改善させることを中心に行われてきました。医学的根拠に乏しく、効果は不確実です。特に頭皮のマッサージで過剰に刺激を加えると却って頭皮を傷めてしまい、薄毛が進行することがあります。
内服薬の服用を開始したものの、効果が実感できない場合は、その原因を明らかにする必要があります。内服薬が正規ではない場合には、効果が正規薬に比較して劣っていることが多い為に、正規薬の服用をお勧めしています。個人輸入で出回っている薬剤は偽物であることも多く注意が必要です。また個人輸入の場合、予期せぬ副作用により健康を害する場合も考えられます。内服薬を服用する際は医師の診察を受けた上で、正規ルートで流通しているものを選択して使用してください。
薄毛治療で効果が不十分である場合には、治療法を変えることが必要です。医師に相談し、別の治療法を選択することも考えましょう。近年、女性のびまん性脱毛症、男性のAGAに対し、高い効果を発揮するハーグ療法が開発されました。以前に行った治療で反応がない場合に、発毛効果が期待できる治療法として期待されています。

38歳、男性。治療に反応しない薄毛治療
症例経過:30歳代に入り抜け毛が増加し、薄毛の症状が進行した症例です。インターネットで薄毛治療薬やサプリメントを購入し内服すると共に、薄毛サロンでシャンプーやマッサージを行っていました。しかし症状の改善は認められず、薄毛は地肌が見えるまでになりました。薄毛治療の方法を切り替える必要性を感じ、仙台中央クリニックに御相談いただきました。前頭部や頭頂つむじ周辺に薄毛が認められ、男性型薄毛症と考えられました。これまで薄毛治療の効果が認められませんでしたが、ハーグ療法であれば効果が認められると考えられ、治療を行うことにしました。治療が進むにつれて、髪にハリやコシが出て薄毛が改善しました。
症例解説:不適切な薄毛治療は、効果がないばかりか、薄毛を進行させることがあります。近年、医学的根拠のある薄毛治療が開発され、医療機関において薄毛治療が行われるようになりました。最近では、これまで治療に反応しなかった薄毛に対しても有効なハーグ療法が開発され効果を示しています。薬液を頭皮に注入することにより頭皮環境を改善し、発毛サイクルを正常に戻すことで、活動性を失っていた毛母細胞を活性化されます。髪の成長が促進されるため、根本的に薄毛の悩みを改善することができます。ハーグ療法は、注射する際に痛みを伴うリスクがあります。