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薄毛治療薬ザガーロ
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新しい薄毛治療薬ザガーロ
ザガーロは2015年9月に承認された新しい薄毛・AGA治療薬です。ザガーロというネーミングは究極を意味するZに男性型脱毛症のAGAを付けたことに由来しています。主成分はデュタステリドで、プロペシアと同じ5α還元酵素阻害薬に分類されています。薬効はプロペシアよりも強力であることが知られています。純性のザガーロは、グラクソ・スミスクライン社から販売されています。
ザガーロの効果
ザガーロは5α-還元酵素阻害薬に属し、AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を強力に抑制することにより薄毛治療効果を発揮する治療薬です。 プロペシア(フィナステリド)はⅡ型5α-還元酵素のみを阻害するのに対し、ザガーロ(デュタステリド)は、5α-還元酵素のⅠ型、Ⅱ型を、共に阻害します。 またレセプターの占有率がプロペシア(フィナステリド)よりも高いことが分かっています。そのためザガーロは、プロペシアよりも強力にDHTの産生を抑制します。
ザガーロ0.5㎎が最も発毛・育毛効果が高く、ザガーロ0.1mgとプロペシア1㎎がほぼ同等の効果があることが分かっています。
ザガーロの服用必要期間
ザガーロの効果が確認できるまで通常連続6カ月の服用が必要です。連続12週の服用で効果が発現する場合もありますが、効果を持続させるためには継続的に服用することが重要です。6ヶ月連続で服用しても効果が無い場合は、治療効果が期待できないケースもあります。
ザガーロ長期投与による効果の継続
ザガーロ0.5㎎を52週長期投与した国内長期投与試験の結果では24週の時と同程度の結果が得られており、治療効果は52週時においても維持されていることが判明しています。この結果は、ザガーロを長期に服用しているからと言って効果が減衰してくることはないということを示しています。
ザガーロの飲み方・服用方法
ザガーロカプセルには0.1mg と0.5㎎のカプセルがあります。0.5㎎のカプセルの発毛効果が高いことが分かっています。また副作用に関してザガーロ0.1㎎と0.5㎎では差がないことが分かっています。そのため特に理由がない場合はザガーロカプセル0.5㎎を服用するのが、ザガーロ服用の主流です。
ザガーロカプセルの効果は食事の影響を受けないため食事に関係なく1日1回好きな時間に服用していただいて問題ありません。飲み忘れをすると効果が低下します。飲み忘れのないように1日1回服用しましょう。AGA治療継続的治療が必要です。
またカプセルの内容物が口腔内咽頭粘膜を刺激する場合があるのでカプセルは開けたり、噛んだりしないで、そのまま服用してください。
ザガーロ増量時の効果
ザガーロは用量依存性に効果が大きくなると考えられています。しかし0.5㎎服用例と2.5㎎服用例を比較した場合、有意に薄毛治療効果が大きくなるという所見は認められず、むやみに容量を増やす必要はないと思われます。0.5㎎を超えて服用しても、0.5㎎と比べて大幅な発毛は期待できません。
ザガーロの副作用
添付文書上の副作用の主なものは調査症例557例中95例(17.1%)で、勃起不全24例(4.3%)、リビドー減退22例(3.9%)、精液量減少7例(1.3%)でした。その他少数ですが、頭痛、抑うつ気分、発疹、めまい、女性化乳房、肝機能障害が認められています。
またザガーロを大量に、40mgを1日1回7日間服用した臨床試験では重大な安全性上の問題は認められていません。またザガーロ5mgと0.5mgを6ヶ月間投与した臨床試験では副作用は同じでした。
ザガーロの初期脱毛
薄毛・AGA治療を開始後、2週間~1か月ごろに一時的に脱毛する時期があることが知られております。これは初期脱毛と言って効果が出ている証拠です。通常1~2カ月程度で、初期脱毛は収まります。その後産毛が生えてきますので抜け毛を気にしすぎて、ザガーロカプセルの服用を中止しないでください。
初期脱毛が起きる原因は、ヘアサイクル(髪の毛の寿命のサイクル)がかかわっていることが指摘されていますが、はっきりしたことは分かっておりません。初期脱毛は全員に起こるわけではありません。
ザガーロは男性のAGA治療のみ効能
ザガーロは男性型脱毛症のみに適応があります。そのため円形脱毛症やびまん性脱毛、抗がん剤による脱毛には効果がありません。AGA治療専門の医師の診察の後に服用してください。ザガーロは女性の薄毛に対しては効果が乏しいことが分かっています。ザガーロは女性に対しては適応がなく、処方できません。
ザガーロの20歳未満の服用
ザガーロは20歳未満の方の安全性・有効性が確立しておりません。そのため、20歳未満の方にザガーロの服用は出来ません。
ザガーロと輸血
ザガーロを服用中の方は輸血ができません。血中に残存するザガーロが他人、特に女性の体内に入りトラブルを誘発する可能性があるからです。献血をする場合はザガーロの服用を中止し、1か月間以上は間隔をあけてください。この事実は日本赤十字でも注意喚起していますのでご注意ください。
ザガーロとPSA(前立腺がん腫瘍マーカー)
ザガーロは前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAの数値を低下させます。ザガーロ0.5mgを服用することで約50%PSA値が低下します。前立腺がんの見落としの原因となりますので、健康診断のときやかかりつけ医等でPSAを測定するときには必ずザガーロを服用していることを必ず伝えてください。測定値を2倍した値を目安として基準値と比較してください。free PSAは2倍する必要はありません。ザガーロ中止後6か月でPSAは元の数値に戻ります。
ザガーロと女性の経皮吸収
女性は、ザガーロカプセルを触れないようにしてください。ザガーロの有効成分デュタステリドはカプセルに入っているため、実際は問題ありませんが妊娠中の女性が触れてしまうと、男性胎児の生殖器官(外性器)の正常発育に影響を及ぼす恐れがあるからです。男の子の赤ちゃんの陰茎や陰嚢が育たなくなる可能性があります。
ザガーロはカプセル化されていますので錠剤をそのまま女性が触れても経皮吸収されませんが、脱カプセルすると経皮吸収される可能性がありますのでご注意してください。閉経後の女性が触れても問題ありませんが、基本的に女性には触れさせないように配慮してください。触れた場合は直ちに石鹸と水で洗い流してください。また小児も同様にザガーロに触れてはいけません。
ザガーロと催奇形性
妊娠中の女性がデュタステリドに暴露されると生まれてくる男の赤ちゃんの生殖器奇形が生じる可能性があります。
精液を介したデュタステリドの暴露に関しては、精液中(精液量5ml)のデュタステリド未変化体が100%吸収されると仮定した際の暴露量の約186倍をアカゲザルの器官形成期に静脈投与しても、雄胎児の雌性化は認められておらず、デュタステリドに暴露しても男児の外性器異常を引き起こす可能性は低いと考えられています。また臨床試験4試験でザガーロ投与中に男性被験者のパートナー12例で妊娠が報告されていますが、異常は認められていません。データ上は過剰に心配する数値ではないことが分かっていますがこれから生まれてくる大事な命です。子作り中はザガーロの休薬期間を設けましょう。
ザガーロの休薬期間
12~20週の休薬でデュタステリドは体内からなくなります。最低1か月、12週~20週の休薬を考慮しましょう。休薬中にもAGA治療を希望される方はミノキシジルが有効です。
男性のミノキシジルタブレットの服用やロゲイン(リアップ)などのミノキシジル外用剤は子作り、妊娠には影響しませんので治療することができます。ただし男性は服用してもかまいませんが、妊娠中の女性はミノキシジルの服用をしないようにしてください。
プロペシアか1㎎からザガーロ0.5㎎への切り替え
また海外の臨床試験でフィナステリド1㎎/日の6か月投与で効果が不十分な患者をザガーロ0.5㎎へ切り替え、ザガーロ0.5㎎を6か月間の投与で77%の改善率が示されています。(31例中24例)不変・・7例、軽度改善・・17例、中等度改善・・6例、著名改善・・1例という結果になりました。このようにプロペシアで効果が満足できていない方がザガーロ0.5㎎に切り替えることで発毛効果が期待でき、満足感が得られる可能性があります。
ザガーロとプロペシアの併用療法
ザガーロとプロペシアは同様の機序で、AGAの進行を抑えます。両剤を併用投与した場合には単剤と比較して薬理作用が高まることが予想されますがザガーロ単剤で血中DHT濃度をほぼ完全に抑制(90.9%)することからプロペシア併用によるDHT抑制効果は少ないことが分かっています。
またザガーロとプロペシアの併用に関し、プロペシアを毎日服用+ザガーロを週1回服用させ効果が報告されています。これによればプロペシア単独よりも発毛効果が高いとされていますが、ザガーロ単剤よりも発毛効果が低いので、ザガーロ単剤を投与すれば良いことになり一般的には行っていません。
ザガーロとミノキシジルの併用療法
ミノキシジルは血流を改善させ、毛乳頭や毛母細胞を活性化させ育毛を促す薬剤です。ザガーロは抜け毛を抑えて産毛を生やしていくといった薬剤です。そのためザガーロと作用機序が違うことや生え際・前頭部・頭頂部に関しても部位別の得意、不得意を補完的に働くため、併用治療は有効です。
ザガーロの禁忌
5α還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴のある方、女性および妊婦、産婦、授乳婦、小児等、重症の肝障害のある患者さんはザガーロの服用は出来ません。ザガーロは肝臓で主に代謝されます。肝機能の障害があると血中濃度が上昇する恐れがあるため、特に肝機能障害のある方は服用にご注意ください。
ザガーロの薬価
仙台中央クリニックでは、30日分1万円にてザガーロを院内処方しています。
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