帽子は日差しや紫外線から頭皮を守ってくれるものです。しかし帽子の使い方を誤ると薄毛を促進する原因になってしまうことがあります。帽子を長時間着用すると帽子内の温度や湿度が高くなり、頭皮が蒸れてしまいます。皮脂が過剰分泌し、頭皮の毛穴が詰まり髪の成長を妨げてしまいます。
帽子には、紫外線をカットするメリットがあります。紫外線による頭皮と髪への影響を抑えられますので、日差しや紫外線の強い日は帽子を被り外出することが望ましいと考えられます。しかし帽子を被っている時間が長くなると、頭皮が蒸れ、髪にとってデメリットになりますので、帽子の種類や着用方法を考えることが必要になります。
髪が薄くなってくると、それを隠そうとして帽子をかぶる方がいらっしゃいます。帽子は手軽に薄毛を隠せて、紫外線対策にもなりますが、フォーマルなシーンや室内で帽子を被るのはふさわしくありません。また帽子は長時間かぶり続けていると、頭皮に悪い影響を与えます。帽子の素材によっては、頭皮が蒸れたりして、頭皮のトラブルに繋がりやすいので注意が必要です。
帽子を長時間かぶると、頭皮が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌によって頭皮や毛穴に炎症が起こるため、抜け毛が増え薄毛が進行します。汗をかいたら、帽子を脱いで頭皮と髪を乾かすようにしましょう。
帽子を長時間被っていると頭皮の細菌が増加します。帽子に汚れが付着するので、被った帽子は、できるだけ頻回に洗濯しましょう。汗をかいていないように見えても、実際には帽子に汗や皮脂が付いています。清潔にして、頭皮トラブルを減らしましょう。
47歳、男性。生え際の後退、ハーグ療法
症例経過:自分が写った写真を見て、生え際が後退していることに気づいた症例です。髪を長く伸ばして薄毛を隠していましたが、却って目立っているのではないかと思うようになり、仙台中央クリニックに御相談いただきました。前頭部の生え際が後退し、前頭部に薄毛領域が認められました。ハーグ療法を開始しました。毛髪は太くなり、生え際の後退が改善され、薄毛領域が縮小しました。
症例解説:生え際が後退してきた、生え際が薄くなり始めたという状態は、男性薄毛AGAが、既に進行していると考えた方が良いでしょう。男性型薄毛AGAは自然治癒することはなく、自己ケアだけで改善することは困難ですが、きちんとした薄毛治療を行うことにより改善は期待できます。いち早く薄毛の進行に気づき、治療を開始することが大切です。ハーグ療法は、注射する際に痛みを伴うデメリットがあります。