たばこが、髪の成長や発育を妨げ、薄毛を誘発することが知られるようになりました。たばこの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素は、頭皮の血行不良を起こし、毛髪に栄養が届き難くなります。喫煙習慣がある場合は、頻度や喫煙量を抑えることが、薄毛の対策に繋がります。
たばこに含まれるニコチンは、体内に取り込まれると、血液によって全身へ広がり血管を収縮させる作用があります。細くなった毛細血管では、頭皮まで酸素を十分に運ぶことができず、髪の毛の毛母細胞の活躍も阻害してしまいます。健康な髪を成長させるためには酸素が豊富に含まれた血液が頭皮に届かなければいけません。
喫煙により体内の活性酸素が増加します。活性酸素は髪の毛を生成する毛母細胞の正常な機能を乱して老化させるので、髪の生成力低下から薄毛を進行させる原因になります。ビタミンCは、老化を防ぐ抗酸化作用を持つビタミンですが、活性酸素を除去するのに大量に消費され不足し、髪の生成が悪くなります。たばこ1本につきレモン1個分のビタミンCが必要と考えられています。
喫煙は悪玉コレステロールの増加につながります。メチオニンは髪の毛を構成するアミノ酸の中でもっとも重要で、髪の生育に必要なアミノ酸ですが、喫煙による悪玉コレステロールが増加することにより、メチオニンが消費され、薄毛につながります。
喫煙により、血管や毛細血管が収縮します。血管腔が狭くなるために、栄養が頭皮や毛髪に十分に届かなくなってしまいます。食事で取った栄養が、たばこを吸う事で身体から失われてしまいます。髪にとって重要なる栄養素が失われると、髪そのものを作るタンパク質が充分に形成されなくなり、本来の成長すべき速度で毛髪が成長できなくなってしまいます。
38歳、男性。HARG療法、薄毛治療
症例経過:家族や親戚に薄毛が多い家系の症例です。20歳代から薄毛が進行してきたために、インターネットで治療薬を購入して服用していましたが、薄毛の進行が収まらないために、仙台中央クリニックを受診していただきました。前頭部から後頭部にかけて薄毛が進行しており、ハーグ療法を開始しました。発毛が認められ、徐々に増毛することが出来ました。
症例解説:薄毛の家族歴があり、気を付けていたにもかかわらず、薄毛が進行するという方から御相談を頂いています。薄毛治療薬で効果が不十分の方に、仙台中央クリニックはハーグ療法を行っています。ハーグ療法は高率で自己毛髪の再生が可能です。注射時に痛みのリスクがあります。